なぜ彼らは傘の鳥に呼ばれてい
東京ラブストーリー - Wikipedia
『東京ラブストーリー』(とうきょうラブストーリー)は、柴門ふみによる日本の漫画、また同作を原作とする1991年(平成3年)に放送されたテレビドラマである。
1988年(昭和63年)から小学館『ビッグコミックスピリッツ』で連載された。1991年(平成3年)1月7日から3月18日にフジテレビ系で放送されたテレビドラマが、大人気となった。
キャッチコピーは、「東京では誰もがラブストーリーの主人公になる」。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] ストーリー
愛媛から東京の広告代理店に就職した永尾完治と、完治の幼馴染で東京の私立医科大に通う三上健一は久しぶりに再会した。
東京に溶け込んでいる三上に対し、東京の生活に馴染めない完治。会社では上司の和賀夏樹に説教され、同僚でアフリカ育ちの赤名リカに「カンチ」と呼ばれ振り回される日々。
三上は大学にも真面目に通わず、周囲からも浮いていた。長崎尚子はそんな三上を毛嫌いするが、なぜか冷たくもできない。
そんなある日、完治は高校時代に思い続けていた関口さとみと再会したのだった。
[編集] 登場人物
- 永尾 完治
- 広告代理店「和賀事務所」に勤務する会社員。東京での生活に戸惑う。リカからはカンチと呼ばれる。リカと付き合っていたが破局し、最終的にはさとみと結婚、息子を儲ける。
- 赤名 リカ
- 完治の同僚。アフリカ・ジンバブエ育ちで自由奔放に生きる。人から愛されることに慣れていない。破局するまで完治を愛していたが、結局和賀との息子(アフリカ)を身篭る。
- 三上 健一
- 完治の高校時代の同級生。私立医科大学の学生。父親に嫌われて、愛情に飢えている。さとみとは同棲していたが結局別れ、最終的には尚子と結婚する。
- 関口 さとみ
- 完治、健一の高校時代の同級生。保育士。高校時代は学級委員だったが、級友達から嫌われていた。完治の初恋の人であり、後に彼と結婚する。実家はラブホテルを経営。
- 長崎 尚子
- 健一と同じゼミ生。許婚持ちのお嬢様であるも、結局破談になり、最終的には健一と結婚する。
- 和賀 夏樹
- 完治とリカの上司。和賀事務所社長。かつてリカと恋愛関係であったが、そのため家族と別居する。
- 田々井 アズサ
- 完治、健一、さとみの高校時代の同級生。完治に振られた翌日、教室の黒板に「みんな大嫌い」と残して投身自殺する。完治曰く「雰囲気がリカに似ている」。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
どのように爬虫類を描くのか?[編集] 書誌情報
[編集] 単行本
- 小学館ビッグコミックススペシャル
- 第1話 - 朝を待ちながら
- 第2話 - 放たれた鳥のように
- 第3話 - 調教ごっこ
- 第4話 - 遠い日をせめないで
- 第5話 - とまどいは瞳の中
- 第6話 - 泣かないで
- 第7話 - 傘がひしい
- 第8話 - この街を離れるまで
- 第9話 - 失恋の定義
- 第10話 - あなたをさがして
- 第11話 - なぜ彼らは…
- 第12話 - WA・HA・HA
- 第1話 - 愛と呼ぶには…
- 第2話 - 愛の始まり…
- 第3話 - 激しい雨
- 第4話 - 愛の贈り物
- 第5話 - いつも思い出して
- 第6話 - とまどいは隠せない
- 第7話 - 微笑をもう一度
- 第8話 - 心はダイヤモンド
- 第9話 - パーティーの夜
- 第10話 - あなたを呼ぶ声
- 第11話 - 絶望のこちら側
- 第1話 - 誰のせいでもなく
- 第2話 - ひと月ののち
- 第3話 - 素直になれなくて
- 第4話 - 不安のきざし
- 第5話 - 言葉にならなくて
- 第6話 - 橋の途中で
- 第7話 - バレンタイン・ストーリー
- 第8話 - 涙が止まらない
- 第9話 - あの空を飛べたら
- 第10話 - コンサートの夜
- 第11話 - あの頃に戻りたい
- 第1話 - あなたに合う靴
- 第2話 - 終わりが始まり
- 第3話 - 待つ時間
- 第4話 - 別れてのち
- 第5話 - 選ばれた愛
- 第6話 - 別れの瀬戸際
- 第7話 - 奇妙な夢
- 第8話 - 遠い約束
- 第9話 - 最終通告
- 第10話 - エヒメ・ラブストーリー
- 第11話 - 再び東京へ!!
- 第12話 - 時の彼方に
[編集] 文庫本
- 小学館文庫
- 文春文庫
[編集] テレビドラマ
フジテレビ月9ドラマ初期の代表作。1991年(平成3年)1月 - 3月放映。鈴木保奈美、織田裕二が主演。原作では主に完治の視点を中心に展開したが、ドラマではリカを中心にすえ、彼女の心情を描いた。プロデューサーの大多亮によると、主演が決まっていた鈴木に自分が演じる役をさとみとリカから選ばせたところ、リカと即答したという。また、リカの性格や行動は原作とは大きく違う点も多い。また、企画段階では完治、三上役には緒形直人、本木雅弘が予定されていたが諸般の事情で織田、江口に変更となった。
同級生の完治、三上、さとみ。完治を「カンチ!」と呼ぶ帰国子女のリカは自由気ままに生き、まっすぐに恋をする。最初は戸惑っていたカンチもそのまっすぐなリカに惹かれるが、やがてその恋は思わぬ方向に向かう。
「月曜日の夜に銭湯から女性が消えた」と言われるほど当時は若い女性に支持された。タイトルバックは、大都会を象徴するような場所(駅、交差点など)で、出演者が人ごみの中で様々な日常生活を営む光景を切り取ったもので、MTVのプロモーションビデオを意識した映像センスは当時としては斬新なものであった。
平均視聴率は22.9%、最高視聴率は最終話の32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。主題歌は小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」。ドラマのストーリーと非常にマッチした楽曲で、シングル売上は270万枚。当時の日本におけるシングルCDで最大のヒットとなった。 タイトルバックと主題歌でドラマの世界観を表現する手法はその後の月9の主流となったのみならず、1990年代以降のテレビドラマに大きな影響を与えた。
鈴木や織田は本作を経て、ドラマの主演級としての評価を確立した。一方でさとみ役の有森也実はリカのサバサバした気性とは対照的なその役柄から女性視聴者から嫌われ、所属事務所に脅迫状まで届いた、と後に本人が語っている。
バグや昆虫を描画する方法1991年(平成3年)にポニーキャニオンからVHSでソフト化され、2001年(平成13年)にフジテレビからDVD-BOXが発売された。2006年(平成18年)、ニューヨークのチャンネル63で毎週土曜日夜10時から再放送が英字幕なしで放映されていた。
[編集] サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1991年1月7日 | 出会いと再会 | 坂元裕二 | 永山耕三 | 20.7% |
第2話 | 1991年1月14日 | 愛ってやつは | 20.8% | ||
第3話 | 1991年1月21日 | 二人の始まり | 本間欧彦 | 19.9% | |
第4話 | 1991年1月28日 | 君の翼になる | 17.1% | ||
第5話 | 1991年2月4日 | いつも思い出して | 永山耕三 | 19.9% | |
第6話 | 1991年2月11日 | 赤い糸に結ばれて | 本間欧彦 | 20.1% | |
第7話 | 1991年2月18日 | 愛は待たない | 永山耕三 | 22.4% | |
第8話 | 1991年2月25日 | この恋を信じたい | 本間欧彦 | 22.9% | |
第9話 | 1991年3月4日 | 行かないで | 永山耕三 | 26.3% | |
第10話 | 1991年3月11日 | 約束 | 本間欧彦 | 29.3% | |
最終話 | 1991年3月18日 | さよなら | 永山耕三 | 32.3% | |
特別編 | 1993年2月12日 | - | 永山耕三 | 29.9% |
平均視聴率(第1話~最終話)22.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
[編集] 特別編
『金曜ドラマシアター・バレンタインスペシャル』として放送。シリーズの総集編的な内容であったが、鈴木保奈美、筒井道隆が出演した15分ほどの新撮影部分が追加された。数年後という設定で後輩社員と出張のため愛媛に来たリカの姿が描かれている。
タンク内の海水魚を維持する方法[編集] ドラマ版の登場人物
- 赤名リカ : 鈴木保奈美
- スポーツ用品メーカー「ハートスポーツ」の事業部勤務。
- 永尾完治 : 織田裕二
- 愛媛県から就職するために上京し、ハートスポーツの営業部に勤務。
- 関口さとみ : 有森也実
- 永尾の高校(愛媛東高校)の同級生。元麻布幼稚園に勤務。
- 三上健一 : 江口洋介
- 永尾の同級生。文京大学医学部の学生。
- 長崎尚子 : 千堂あきほ
- 三上の医大の同級生。
- 和賀夏樹 : 西岡徳馬
- 永尾の上司。ハートスポーツの営業部長。
- 渡辺 : 中山秀征
- 永尾の同僚。ハートスポーツの営業部員。
- ときこ : 水島かおり
- 関口の同僚。西麻布幼稚園の保母。
- みどり : 五島悦子
- リカの同僚。ハートスポーツの事業部員。
- 大滝新太郎 : 筒井道隆
- 特別編オリジナルキャラクター。
- その他のキャスト
- 伊藤美紀、前田賀奈子、松永博史、潮哲也、武野功雄、青木和代、冨家規政、野村信次、芦沢孝子、矢田稔、小川麻衣子 ほか
[編集] スタッフ
- 脚本 : 坂元裕二
- プロデュース : 大多亮
- 美術 : 荒川淳彦
- 技術 : 島方春樹
- 撮影 : 久坂 保
- 照明 : 為貝幸宏
- 音声 : 吉田 勉
- 映像 : 松田年世
- 録画 : 今村信男
- 編集 : 石井和男
- VTR編集 : 高橋 努
- 美術プロデュース : 上村正三
- 美術進行 : 柴田慎一郎
- 大道具 : 徳丸貴文
- 装飾 : 望月富夫
- 持道具 : 若林一也
- 視覚効果 : 北條光昭
- タイオル : 山形憲一
- 衣裳 : 高津勝仁
- スタイリスト : 棚橋公子
- メイク : 斉藤和子
- 広報 : 石田卓子
- スチール : 瀬井美明
- CG : 大村 卓
- 音響効果 : 大貫悦男
- 音楽 : 日向敏文(アルファレコード)
- 演出補 : 林徹、中江功
- 制作主任 : 山崎康生
- 記録 : 喜多麗子
- 企画 : 山田良明
- プロデュース : 大多亮
- 演出 : 永山耕三(1・2・5・7・9・11)、本間欧彦(3・4・6・8・10)
[編集] 音楽
[編集] 主題歌
- 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」(ファンハウス)
- フジテレビで後日放送されたバラエティ番組によると、最初の主題歌候補曲が不採用となったため、再度作られたのが本曲であるという。NGとなった候補曲は「FAR EAST CLUB BAND SONG」と改題され、小田のオリジナルアルバムに収録されている。
[編集] サウンドトラック
- 日向敏文『東京ラブストーリー オリジナル・サウンドトラック』(アルファレコード)
- テレビドラマのサントラが発売されるのは当時では極めて珍しいケースであった。このアルバムは好調な売り上げを記録し、以後人気ドラマのサントラが発売されるのが恒例となった。
- 収録曲
-
- ココ・アンド・ジャスミン
- グッド・イヴニング、ハートエイク
- ソー・ファー・アウェイ
- クレイジー・フォー・ユー
- テンダリー〜リカズ・テーマ
- プロミス
- パッション・フラワー
- オータム
- イフ・ユー・ノウ
- ゼルダ
- オーヴァー・ザ・スターズ
- アローン・イン・ザ・ストリート
- エンド・タイトル
[編集] 挿入曲
[編集] ロケ地
[編集] 85">東京都内
- 第一話
-
- 羽田空港旧国内線ターミナル(大田区羽田空港) - 愛媛から上京した完治とリカが始めて出会った場所。
- 芝浦倉庫(港区海岸通) - リカと完治が商品を受け取りに行った倉庫。[1]
- 弁慶橋のたもと(港区元赤坂) - 高校の同窓会の後に完治と三上が水切りをして遊んだ川。
- 花の館(港区北青山) - リカがサボテンを買った花屋。
- 渋谷東急プラザ(渋谷区道玄坂) - 完治や三上が同窓会の後でみんなと別れた歩道。
- 全労済ホールスペースZERO(渋谷区代々木) - 新作発表会が行われた会場。
- 鉢山町交差点(渋谷区鉢山町) - 完治が道に迷った場所。
- 表参道駅(渋谷区表参道) - 完治とリカが待ち合わせの場所に行く時に使った駅。
- 三菱石油ガソリンスタンド(渋谷区神宮前) - ラストにリカが石油缶を蹴っ飛ばしたガソリンスタンド[2]
- 第二話
- 第三話
- 第四話
- 第五話
-
- 表参道(渋谷区表参道) - 完治がリカにペンダントを買った場所。最終回にリカと完治が再会した場所。
- 富ヶ谷公園(渋谷区富ヶ谷) - ジャングルジムのある公園。
- 第七話
- 最終話
[編集] 水上ロケ
- 第五話
[編集] 松山ロケ
- 第十一話、最終話
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[編集] 原作との相違点
- 原作は完治が主人公だが、ドラマではリカがメイン。また田々井アズサは登場しない。
- 原作では完治、リカは和賀が社長である広告代理店「和賀事務所」で働いているが、ドラマではスポーツ用品メーカー「ハートスポーツ」勤務という設定になっており、和賀の役職は部長である。
- 原作ではリカはアフリカのジンバブエの出身だが、ドラマではアメリカロサンゼルスからの帰国子女という設定になっている。
- 原作ではリカが完治のもとを去ったのは和賀の子供を妊娠したからであり、愛媛での完治との再会もお腹が大きな状態だが、ドラマでは完治とさとみの事を思い、自ら身を引いたためであり、妊娠のくだりは一切無い。
- 原作では完治が結婚した後にリカと再会することは無いが、ドラマでは三上の結婚式後にリカと再会している。
[編集] その他
- ドラマ化にあたって原作者が提示した希望キャスティングは「リカ→『ベティ・ブルー』のベアトリス・ダル」、「カンチ→マイケル・J・フォックス」、「三上→ロブ・ロウ」、「さとみ→ダイアン・レイン」だった。より現実的な希望として「カンチ→内村光良」、「リカ→小泉今日子」という案を出したが、まったく相手にされなかったという(角川書店刊/月刊カドカワ1991年5月号「柴門ふみスペシャル/本人自身による全作品解説」より)。
- トヨタ・スープラ - トヨタ自動車がスポンサーであったため、オープニングでは江口洋介が演じる三上の紹介場面では70系のワインレッドが登場したり、劇中でも三上の愛車として70系のホワイトの輸出仕様車、ライトブルーなどが登場した。これに憧れて70系スープラを愛車とした男性も多い。[要出典]なお「特別編」ではスポンサーが日産自動車だったため、オープニングの三上の紹介場面はスープラの運転シーンから車に乗っていない三上の映像に差し替えられている。
- 踊る大捜査線 - 『秋の犯罪撲滅スペシャル』で、織田裕二扮する青島俊作が調べているビデオのひとつとして本作が登場。感情移入し、涙をこぼしながら見入る面々を横目に、青島は「何だかはっきりしない男ッスよね」と感想を漏らし、周囲から睨まれる。
- あすなろ白書 - 柴門ふみ原作。特別編に出演していた筒井道隆が主人公を演じた。第2話で石田ひかり扮するヒロインがカラオケで「ラブ・ストーリーは突然に」を歌っている。
- ラストクリスマス - 織田裕二が演じる主人公(完治とは別人)の勤務先として「ハートスポーツ」が登場する。
- ロス:タイム:ライフ - 第8節「部長編」で真木よう子が演じる主人公の勤務先として「ハートスポーツ」が登場する。BGMにも「東京ラブストーリー」のサントラが数曲使用された。
[編集] 関連書籍
- ドラマシナリオ
- 柴門ふみ 原作\坂元裕二 脚本『東京ラブストーリー TV版シナリオ集』(小学館、1991年) ISBN 4-09-359041-9
- 楽譜
- 『東京ラブストーリーピアノアルバム』(全音楽譜出版社) ISBN 4-11-179040-2
- ドレミ楽譜編集部 編『日向敏文/東京ラブストーリー』(ドレミ楽譜出版社) ISBN 4-8108-1677-X
[編集] AE">関連項目
- ^ 当時建設途中のレインボーブリッジ橋脚部分が見える。
- ^ 現在は取り壊されて跡地にはマンションが建設
- ^ 海側のホームは高浜方面行きの乗り場であり、梅津寺駅の隣の駅である高浜駅が終点である。
- ^ 放送終了してから20年近く経過するのにいまだにホームの柵へはハンカチが結ばれている。
- ^ 1999年、新校舎の建築に伴い旧校舎は取り壊される。校舎の柱は、2000年に同じ久万高原町に開館したふるさと旅行村に移設、展示されている。
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